公認会計士の年収ランキング2026|BIG4・準大手・FAS・CFO別

📅 更新日:2026年6月23日
⏱️ 読了目安:約14分
✍️ カテゴリ:会計士・税理士

結論:本記事の要点
公認会計士の年収は所属先で大きく分かれる。BIG4監査法人は550〜2,500万円、準大手・中堅は500〜1,800万円、BIG4系FASは700〜2,500万円、独立系FASは700〜2,000万円、上場企業CFOは1,500〜3,000万円、ベンチャーCFOは800〜1,800万円が2026年時点の現実的レンジ。役職と専門領域の掛け算で動く。

公認会計士の平均年収はいくらですか?

公的統計から見た公認会計士の平均年収は、概ね850万〜1,000万円台で推移している。厚生労働省「賃金構造基本統計調査(令和6年)」では公認会計士・税理士を合算したカテゴリで平均年収は約856万円。一方、同調査の旧分類(公認会計士単独)では平均1,043万円、男性1,337万円・女性687万円という値も報告されており、集計区分によって100万〜200万円ほどの幅が出る。給与所得者全体の平均(国税庁・民間給与実態統計調査で約478万円)と比べると2倍前後の水準であり、依然として高給職に位置づけられる。

日本公認会計士協会の会員数調(主たる事務所基準)では、2024年末時点で会員・準会員あわせて4万3千人超。そのうち監査法人所属は約半数で、残りは一般事業会社・税理士法人・独立開業・コンサルティングファームなどに分散している。直近10年で会員数は着実に増えているが、IPO準備企業・サステナビリティ開示・M&Aアドバイザリーといった新領域の需要拡大で、有資格者の市場価値は構造的に上向きで推移している。

年代別の平均年収イメージ

年代 平均年収レンジ 主な滞在ポジション
20代(合格直後〜入所3年) 500万〜700万円 監査法人スタッフ/中小事務所スタッフ
20代後半〜30代前半 650万〜950万円 監査法人シニア/FASアソシエイト/事業会社経理
30代後半 900万〜1,400万円 監査法人マネージャー/FASシニア/上場経理マネージャー
40代 1,200万〜1,800万円 シニアマネージャー/管理部長/CFO候補
50代 1,500万〜3,000万円超 パートナー/上場企業CFO/独立開業

同じ「公認会計士」でも、監査法人内のキャリアラダーを上る人と、20代後半でFAS/事業会社/コンサルへ越境する人とでは、35歳前後で年収カーブが300万〜700万円分かれることが多い。所属先と専門領域の掛け算が、生涯年収を大きく左右する。経理・会計職全体のキャリア構造は経理・会計職のキャリアパス完全ガイドでも整理している。

年収の中央値ベースで見ると、合格直後の20代前半は550万円前後、30歳時点で800万〜900万円、35歳時点で1,000万〜1,200万円というのが2026年の市場平均。これは監査法人スタッフ〜マネージャー手前の標準カーブで、FASやコンサル、IPO準備企業へ移ると同年代で100万〜400万円上振れする。同じ職位でも所属先・担当業界・繁忙度で個別年収が大きく動くため、レンジは「最低値〜最頻値〜上位値」の三層で把握しておくのが現実的だ。

BIG4監査法人の年収(PwC/Deloitte/EY/KPMG)

BIG4(有限責任あずさ監査法人=KPMG、有限責任監査法人トーマツ=Deloitte、EY新日本有限責任監査法人、PwC Japan有限責任監査法人)は、日本の監査市場で売上の7割超を占める寡占的存在。給与体系はおおむね横並びで、職位(スタッフ・シニア・マネージャー・シニアマネージャー・パートナー)ごとに年収レンジが定まっており、法人による差は同職位で50万〜150万円程度に収まることが多い。

BIG4監査法人の役職別年収(2026年)

役職 滞在年数の目安 年収レンジ 主な評価軸
スタッフ(J1〜J3) 1〜3年 450万〜650万円 基礎監査手続の習熟、調書の品質
シニアスタッフ 3〜6年 650万〜900万円 現場主査としての段取り力、後輩育成
マネージャー 6〜10年 900万〜1,300万円 クライアント窓口、見積・採算管理
シニアマネージャー 10〜15年 1,200万〜1,800万円 複数チーム統括、品質審理・新規受嘱
パートナー 15年〜 1,800万〜3,500万円超 署名権、業界別エキスパティーズ、提案責任

初任給は新人公認会計士で月給33万〜35万円、年収換算で500万〜550万円が2026年時点の標準ライン。賞与は法人業績連動でおおむね年2回支給され、1年目は満額支給されないため450万〜500万円に着地するケースもある。2年目以降は550万〜650万円に上昇し、シニア昇格で一段、マネージャー昇格でもう一段というステップ型カーブを描く。

BIG4間の年収比較と特徴

4法人の特徴は次のとおり。基本給は近接しているが、住宅手当、退職金、業績連動賞与、海外赴任プログラムなどで実質年収が10〜15%変動する。

法人 マネージャー年収目安 強み 監査クライアント傾向
有限責任あずさ監査法人(KPMG) 950万〜1,300万円 金融・グローバル、IT監査 銀行・保険・大手製造
有限責任監査法人トーマツ(Deloitte) 950万〜1,300万円 IPO・先端領域、リスクアドバイザリー連携 テック・新興上場・大手商社
EY新日本有限責任監査法人 900万〜1,250万円 規模最大、CCaaS/サステナ開示 大手製造・素材・電力ガス
PwC Japan有限責任監査法人 950万〜1,350万円 クロスボーダー・IFRS、M&A連携 外資系日本法人・グローバル製造

BIG4で年収を伸ばすコツ

  • シニア昇格時にIFRS/英語/業界専門性のいずれかを明確に立てる(昇給幅が広がる)
  • マネージャー昇格と同時にFAS・税務・サステナ部門への異動/兼務を打診(職位+10%〜20%の上乗せ)
  • パートナー候補ルートに乗らない場合、35歳前後で事業会社経理マネージャーへ転出すると年収維持+ワークライフ改善

準大手・中堅監査法人の年収

準大手監査法人とは、太陽有限責任監査法人(Grant Thornton Japan)、仰星監査法人、東陽監査法人、三優監査法人、PwC京都監査法人、BDO三優監査法人などを指す。BIG4と比較すると上場会社クライアント数は1法人あたり80〜100社程度と一桁少ないが、IPO支援・新興市場・地方上場会社の監査で存在感が大きい。

準大手・中堅監査法人の役職別年収(2026年)

役職 年収レンジ BIG4比 特徴
スタッフ 430万〜600万円 同等〜▲5% 初任給はBIG4とほぼ同じ、賞与係数で差がつく
シニアスタッフ 600万〜850万円 ▲5〜10% 現場主査の経験を早く積めるのが強み
マネージャー 800万〜1,150万円 ▲10〜15% 裁量大きい、IPO案件の中核を担う
シニアマネージャー 1,050万〜1,500万円 ▲10〜15% 新規顧客開拓・パートナー候補
パートナー 1,500万〜2,500万円 ▲15〜25% 署名権獲得が早い傾向、出資負担あり

準大手では「BIG4より100万〜200万円低いが、一人当たりの裁量と昇格スピードが速い」という特性がはっきり出る。とくに太陽有限責任監査法人は売上規模で準大手トップ(年間売上179億円水準)に位置し、給与水準もBIG4後段に肉薄する。仰星・東陽・三優の3法人は同規模帯(売上40億円台〜)で競合しており、ワークライフバランス、IPO案件比率、年功色の薄さといった軸で人材獲得を競っている。

準大手を選ぶ価値が出るケース

準大手・中堅が向く人

  • IPO支援に早期から関与し、5年以内に主査経験を積みたい人
  • BIG4の階層的なキャリアパスより、少数チームでクライアントに深く入りたい人
  • 将来的に独立開業や中小事務所代表を視野に入れている人
  • 地方上場・新興市場に強いネットワークを築きたい人

準大手で注意すべき点

  • 大手グローバル企業の監査経験はBIG4より積みにくい
  • 研修・海外赴任プログラムはBIG4ほど厚くない
  • パートナー昇格時の出資金負担はBIG4より個人比率が大きい場合がある

FAS(M&A・バリュエーション)の年収

FAS(Financial Advisory Services)はM&Aアドバイザリー、財務デューデリジェンス(DD)、バリュエーション、フォレンジック、事業再生、PPA(取得原価配分)などを提供するアドバイザリー領域。BIG4系FAS(デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー、KPMG FAS、PwCアドバイザリー、EYストラテジー・アンド・コンサルティング)と、独立系FAS(プルータス・コンサルティング、AGSコンサルティング、フロンティア・マネジメントなど)に大別される。

BIG4系FASの平均年収(2026年)

ファーム 平均年収目安 マネージャー年収 主力サービス
KPMG FAS 約1,500万円 1,400万〜1,900万円 M&A/バリュエーション/フォレンジック
PwCアドバイザリー 約1,050万円 1,300万〜1,700万円 ディール/戦略DD/IPO支援
デロイト トーマツ FA 約950万円 1,200万〜1,600万円 M&A/再生/不正調査
EYストラテジー&コンサルティング 約900万円 1,150万〜1,500万円 戦略×ディール、トランザクション

KPMG FASは平均年収が突出して高い水準で公開資料に出ているが、その分残業時間も長く、ディール繁忙期には月100時間超になることも珍しくない。PwCアドバイザリーはM&A・バリュエーション・フォレンジックに特化した専業法人で、案件単価が高いためマネージャー以上は1,500万円を超えやすい。デロイト トーマツ FAは扱う領域が広く、不正調査・企業再生など独自色のある領域で実績がある。

FASの報酬構造は監査法人と比べて変動部分(業績連動賞与・ディールボーナス)の比率が大きく、案件成立有無で年収が100万〜400万円ぶれる。マネージャー以上はクライアント開拓・チームP/L責任が課されるため、ベース給与に加えて達成インセンティブが乗る。アソシエイト〜シニアアソシエイトの段階では、稼働時間が監査法人より2〜3割長くなる代わりに、同年代比で年収が150万〜300万円上振れする構造になっている。

BIG4系FASの役職別年収レンジ

役職 年収レンジ 監査法人BIG4比
アナリスト/アソシエイト 550万〜800万円 +50万〜100万円
シニアアソシエイト 800万〜1,200万円 +100万〜200万円
マネージャー 1,200万〜1,700万円 +150万〜300万円
シニアマネージャー 1,600万〜2,300万円 +200万〜400万円
ディレクター/パートナー 2,000万〜3,500万円超 +200万〜500万円

独立系FAS・M&Aブティック

独立系FASはAGSコンサルティング、プルータス・コンサルティング、フロンティア・マネジメント、山田コンサルティンググループ、株式会社FAS、リサ・パートナーズなどが代表格。年収レンジはBIG4系より下振れる場合もあるが、案件成功報酬(インセンティブ)の比率が高く、ディールが成立すると年収が一気に跳ねる構造になっている。マネージャー帯で1,200万〜1,800万円、ディレクターで2,000万〜3,000万円が目安。FA業務で実績を積み、ベンチャーCFOや投資ファンドへ転じる人も多い。

事業会社(CFO・経理財務)の年収

監査法人から事業会社へ転じるルートは大きく3系統。①上場企業の経理・連結・IR・経営企画、②IPO準備企業のCFO候補・経理マネージャー、③シリーズBクラスのスタートアップCFO。それぞれ給与水準・ストックオプション・ワークライフバランスが異なる。

事業会社の年収レンジ(2026年)

ポジション 年収レンジ 変動要因
上場企業 経理マネージャー 800万〜1,300万円 連結/IFRS/英語の有無
上場企業 経理部長/財務部長 1,200万〜1,800万円 規模、IRレポート責任範囲
上場企業 CFO 2,000万〜3,500万円 役員報酬・株式報酬の比率
IPO準備企業 経理マネージャー 700万〜1,200万円 上場時期、SO付与の有無
IPO準備企業 CFO 1,000万〜1,800万円+SO シリーズ、調達済額、上場確度
シード〜シリーズA スタートアップCFO 700万〜1,200万円+SO SOが大きく報酬を底上げ
外資系日本法人 ファイナンスマネージャー 1,200万〜2,000万円 本国給与体系・為替
外資系日本法人 CFO 2,500万〜5,000万円 規模・株式報酬・グローバルRSU

上場企業のCFOは2,000万〜3,000万円が中心レンジ。経営戦略に深く関与する戦略型CFOは2,500万円超の事例が増えている。中小規模の上場企業でも1,800万〜2,500万円が相場で、株式報酬を含めると3,000万円超に達する例もある。一方、シードフェーズのスタートアップCFOは現金報酬こそ700万〜1,000万円台に下がるが、ストックオプションを2〜3%付与されるケースでは上場時に数千万〜数億円のキャピタルゲインが見込め、生涯年収ベースでは上場経理部長を上回る。

IPO準備企業のCFOは800万〜1,500万円が目安。「上場の数年前にジョインし、株式公開時にSOで資産形成」というモデルケースが代表的なキャリア。SO付与率は0.5〜2%程度が一般的で、調達済資金額・上場確度・参画タイミングで条件が動く。シリーズB〜CでジョインしIPOまで2〜3年伴走するパターンと、上場直前期に管理部長として入り上場プロジェクトを完遂するパターンに分かれる。前者はSOリターン重視、後者は短期で年収アップを狙う設計になりやすい。

事業会社では、監査法人時代に培った数字読み込みの精度と、IFRS・連結・税効果の論点整理力が直接評価される。加えて、SaaS/メーカー/金融など業界固有の会計論点を理解できると、入社時年収レンジが100万〜200万円上振れする。経理マネージャー以上の求人では、ERP導入・FP&A・予実管理のいずれかの経験が要件として明示されるケースが増えている。

税理士法人・税務コンサルの年収

BIG4税理士法人(PwC税理士法人、KPMG税理士法人、デロイト トーマツ税理士法人、EY税理士法人)は、国際税務・移転価格・M&A税務・グローバル個人税務などを軸とする高単価業務が中心。公認会計士有資格者にとっては、税理士登録(修了考査合格+実務経験)を経て進むパスとして人気が高い。

BIG4税理士法人の平均年収

法人 平均年収 強み領域
PwC税理士法人 約780万円 国際税務、移転価格、トランザクション税務
デロイト トーマツ税理士法人 約760万円 M&A税務、ファミリーオフィス
EY税理士法人 約755万円 グローバル税務、税効果会計
KPMG税理士法人 約740万円 金融税務、サステナ税務

BIG4税理士法人の役職別レンジ

役職 年収レンジ
スタッフ 450万〜650万円
シニアスタッフ 600万〜850万円
マネージャー 900万〜1,400万円
シニアマネージャー 1,300万〜1,800万円
パートナー 1,500万〜3,000万円

中堅税理士法人・税務コンサル(辻・本郷、山田&パートナーズ、税理士法人レガシィ、税理士法人みらいコンサルティング等)は、平均年収600万〜850万円が目安。資産税・組織再編税務・国際相続といった専門領域で名を上げると、パートナー手前で1,500万円超に到達する人もいる。会計士有資格者は公認会計士+税理士のダブルライセンスとなり、税務・会計・IPOコンサル横断の業務範囲が広がる。

キャリア別年収の動かし方

会計士の年収カーブを「上に動かす」典型パターンは大きく4つ。BIG4内昇格、FAS転身、事業会社CFOルート、独立開業。どれを選ぶかで30代後半以降のカーブが分かれる。

パターン1:BIG4内でマネージャー〜パートナー

監査法人内に残ってマネージャー(900万〜1,300万円)、シニアマネージャー(1,200万〜1,800万円)と段階的に上がる。パートナー昇格は10〜15年スパンの長期戦で狭き門だが、達成すれば2,000万円超の安定収入と社会的地位が手に入る。専門性(IFRS、金融、IT監査、ESG)を明確に立てる必要がある。

パターン2:FAS・M&Aアドバイザリー転身

監査法人シニア(650万〜900万円)からBIG4系FASのシニアアソシエイト(800万〜1,200万円)に転じることで、同じ役職水準でも年収が100万〜300万円上がる。さらにマネージャー昇格で1,400万円超、シニアマネージャーで1,800万円超に到達する人が多い。30歳前後の転身が王道タイミング。

パターン3:事業会社CFOルート

マネージャー手前で事業会社へ転じ、IPO準備〜上場達成を経てCFOへ。IPO準備CFOで1,000万〜1,500万円+SO、上場後に2,000万円超に到達するモデル。SOで数千万〜数億円のキャピタルゲインを得るケースも珍しくない。事業会社未経験から始めるなら、IPO準備企業の経理マネージャー/管理本部長候補がエントリーポイントになる。会計士向けの転職支援は会計士の転職エージェントおすすめ|ツインプロで比較整理している。

パターン4:独立開業・税理士法人代表

監査法人を退所し、税理士登録のうえで独立。1人事務所スタート時の年収は600万〜900万円から始まることが多いが、顧問先を50社規模まで増やすと売上3,000万〜5,000万円、所得ベースで1,500万〜2,500万円に到達する例もある。所長報酬は売上連動で天井がないが、立ち上げ初期は監査法人時代より一時的に下がる前提が必要。

年収アップに直結する打ち手

  • 専門領域を「IFRS/英語/IT監査/M&A/IPO/サステナ開示」のいずれかに絞って深掘りする
  • シニア〜マネージャー昇格のタイミングで市場価値を一度棚卸しする
  • 転職時は監査法人系よりFAS・コンサル・事業会社CFO候補で複数オファーを並べる
  • SOを含めた総報酬で評価する(IPO達成時のキャピタルゲインを織り込む)

転職活動の最初のステップとして、エージェントを複数登用するのがセオリー。経理・管理部門向けには経理・管理部門の転職エージェント比較|ジャスネットキャリアのような専門特化型を併用すると、求人レンジを正確に把握しやすい。

よくある質問

Q1. 公認会計士の平均年収は本当に1,000万円を超えていますか?

厚生労働省「賃金構造基本統計調査」では、公認会計士・税理士の合算平均で約856万円。公認会計士単独の旧分類では1,000万円超の値も報告されており、集計範囲で100万〜200万円のブレがあります。BIG4監査法人マネージャー以上、FAS・CFO層が平均値を引き上げているのが実態です。

Q2. BIG4の中でどこが一番年収が高いですか?

基本給はBIG4でほぼ横並びです。同じマネージャー職位で50万〜150万円の差。法人選定は給与より、案件構成(金融・テック・グローバル・IPOなど)、住宅手当、海外赴任プログラム、退職金制度で比較するほうが実質的な差が見えやすいです。

Q3. 監査法人とFAS、20代でどちらを選ぶべきですか?

専門軸を早く立てたいならFAS、汎用的な財務会計の基礎を仕上げてから動きたいなら監査法人。FASに最初から入る場合、監査経験を別途補う仕組み(実務補習・実務経験)を確認する必要があります。30歳前後で監査法人からFASへ転じるのが最も多いキャリアパターンです。

Q4. 公認会計士はCFOになれますか?年収はいくらですか?

なれます。上場企業CFOは2,000万〜3,000万円が中心、外資系日本法人CFOは2,500万〜5,000万円、IPO準備CFOは1,000万〜1,800万円+SOが目安。CFOには会計知識に加えて、資本政策、IR、M&A、組織マネジメント、対外コミュニケーションが求められます。

Q5. 独立すると年収はどう変わりますか?

初年度は監査法人時代より一時的に下がる前提です(600万〜900万円程度からスタート)。顧問先が50社規模まで増えると売上3,000万〜5,000万円、所得1,500万〜2,500万円に到達する例があります。所長報酬は売上連動で天井がない一方、固定費と営業負担を自分で抱える点に注意。

Q6. 女性公認会計士の年収は男性とどれくらい差がありますか?

厚労省統計では男性1,337万円・女性687万円という値が示されており、平均年齢・勤続年数の構成差が大きく影響しています。同職位・同年齢で比較した場合の差は10〜15%程度に縮まると報告されており、BIG4・FAS・CFO層では役職別の格差はさらに小さくなっています。

Q7. 2026年現在、最も伸びている年収帯はどこですか?

FASマネージャー以上、IPO準備企業CFO、サステナ開示・IT監査専門人材の3領域です。とくにサステナビリティ開示の制度化(SSBJ基準等)に伴い、上場企業からの引き合いが急増。BIG4内でも該当領域の処遇が引き上げられています。

参考文献・出典

  • 厚生労働省「令和6年 賃金構造基本統計調査」(公認会計士・税理士の平均賃金)
  • 国税庁「令和5年分 民間給与実態統計調査」(給与所得者全体の平均年収)
  • 日本公認会計士協会「会員数調(主たる事務所基準)」2024年12月
  • 金融庁・公認会計士・監査審査会「公認会計士監査をめぐる動向」
  • 各監査法人・FAS・税理士法人の公開採用情報および公的IR資料

※年収レンジは公開資料・転職市場での実勢値をもとに編集部が整理した目安です。個人の経験・専門領域・所属法人の業績により実値は変動します。

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